工学部 物質生命化学科
佐藤 憲一 教授
Sato Ken-ichi

研究分野 有機合成化学、糖化学

出身地/宮城県 岩出山
趣味/テニス、磯釣り、園芸
子供の頃の夢/研究者になること
尊敬する人/大学の恩師
休日の過ごし方/趣味の実行と散歩
好きな映画/ローマの休日、ディズニー映画
好きな音楽/クラシック
好きなTV番組/夢の扉+、世界絶景紀行
好きな国/スイス、ドイツ

工学部 物質生命化学科 佐藤憲一教授

研究は、私のロマン。
誰もしていないことをしたいのです。

生体に関する自然界のほとんどのものが糖からできている

地球上に最もたくさん存在する有機化合物は、糖類です。人間の食料になるだけでなく、ヒトの遺伝子をつかさどったり、血液型を決めたりしているのも糖の仲間です。つまり糖には、あの甘いお砂糖だけでなく、たくさんの種類があるのです。自然界では、そんな糖類を原料に、さまざまなものが当然のごとく創り出されています。例えば、石油や石炭だって、元を辿れば糖類が原料です。ところが私たち人間は、自然界がするように糖類から全く違う有機化合物を効率的に生み出す手法を持っていません。私の研究している“糖化学”―つまり、糖を使った天然物合成は、自然界で行われているそれに近づくことを目的としているのです。また、その研究過程で得た発想や技術は、新しい医薬品の開発や化学の発展に役立てられるのです。

ロマンを求め、複雑な天然物の合成に挑戦

専門分野で高く評価されている当研究室の研究の一つに、糖類からのフグ毒(テトロドトキシン)の全合成があります。この研究は、非常に大変でした。詰め将棋と同じで、何を原料にどういうルートで作ると、一番、短工程で収率よくできるかを考えながら進めなければならないからです。研究に参加した学生たちは、色々な反応の知識や化合物の管理、実験への集中力が求められ、大変だったはずです。しかし、全合成研究は総合力を必要としますから、教育としてはとても良い題材です。こうした研究を通して学会賞を受賞するような世界トップクラスの研究者が育っています。また、誰もしていないことに挑む研究は、私のロマンでもあるのです。

遊びも勉強も一生懸命

才能とは、苦労せずして人並み以上の成果をあげられることをいうのだと思います。それはやはり“好き”がベースになるからでしょう。そこに成績の良し悪しは関係ない。成績が良いからといって優秀とは限らないのが、研究の世界であり、社会です。大学は単なる知識ではなく、それに絡んだ生き様や哲学感を学ぶところです。自分の可能性を信じ、興味を持ったなら突っ走ってください。遊びも勉強も本気でしないと面白くありませんからね。


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