工学部 物質生命化学科
横澤 勉 教授
Yokozawa Tsutomu

研究分野 ポリアミドやポリエステルなど高分子の長さの制御

生年月日/1957年10月16日
血液型/A型
出身地/横浜(生まれは千葉ですが)
趣味/書評を読んで中古本を探すこと、映画鑑賞
子供の頃の夢/パイロット、料理人
愛読書/リチャード・ノースパターソンの本
休日の過ごし方/午前中:iPodを聞きながら家の掃除、午後:書き物の仕事、夕方:ジョギング、夜:DVDによる映画鑑賞
家族構成/妻、娘3人
好きな映画/コメディーなど明るい映画
好きな音楽/古めのポップス(E.クラプトン、S.トウェイン、S.クロウなど)
好きなTV番組/めざましテレビの「きょうのわんこ」
好きな食べ物/TGIフライデーズのアメリカンフード
好きな国/アメリカ、チェコ、ドイツ

工学部 物質生命化学科 横澤勉教授

携帯電話の部品や液晶画面の分子など、
分子の<モノ作り>ができるのは化学です。

化学者に必要な<偶然をものにする力>

私の専門は繊維やプラスチックなどの高分子で、簡単にいえば“高分子の分子の長さをそろえて作る方法を見つける”という研究をしています。それがすぐに何かに使えるというわけではないので、人に説明をするのはなかなか難しいのですが、これから先にどうしても必要な技術になります。高分子を研究している化学者には、ある働きをする分子をつなげることによって目的どおりの働きをする高分子を作っている人もいますが、私がやっているのは、もっと根っこのところ、ということです。

反応する分子の組み合わせは、たくさんあって、まだ誰も試していない組み合わせがいくらでもあります。その中には、これまで不可能と思われていた現象を可能にするきっかけを与えてくれるものがあるはずです。それを常に探しているのですが、まったく別の実験をしているときに偶然に見つかることもあるんです。実はこの偶然がとても大事で、そこから広がって大きな成果につながることがあります。可能性を秘めた偶然を見逃さない<セレンディピティ=偶然をものにする力>を養うことが、化学者には必要だと思います。

化学の専門家になる誇りと責任を持って

残念なことに理学部と工学部の中で化学系の学科は、受験生にはあまり人気がありません。その原因のひとつとして、化学は研究者になるために勉強する学科であってモノ作りの学科ではない、と思っている人が多いらしい。建築や機械工学を専攻すれば将来何かを作ることができるけど、化学はそういう分野ではない、と。でも、モノ作りの基本は化学です。例えば携帯電話の部品を作っているのは化学会社で、携帯の普及でものすごく儲かっているし、TVやPCの液晶画面の分子を世界に供給しているのは、ほとんど日本の化学会社です。精度の高い製品を底で支えているのが化学者であることを、これから理学部や工学部を目指そうとしている学生たちに知ってほしいです。料理の世界にたとえるなら、エンジニアは料理人で化学者は野菜を作ったり漁をする人、ということかな。泥くさいのかもしれないけど、いい素材がなければおいしい料理は作れない。化学はそういう大事な役割をしているんです。また化学は、まだまだ何が起こるか分からない研究の広がりがある世界なので、発掘するような楽しみもやりがいもある。学生には、化学の専門家になることに対して、誇りと責任を持ってほしいと思っています。


大学教授を含めたアメリカ人の多くがはいているドッカースのチノパン。ラフなのにネクタイ姿にも合うので色違いで購入して愛用している


大学時代の恩師に散々直された博士論文。学生の論文を直すときに今でも参考にしているバイブル的なもの