工学部 経営工学科
藤江 遼 助教
Fujie Ryo

研究分野 社会物理学、複雑系科学

生年/1982年
出身地/熊本県
血液型/A型
家族構成/妻、息子2人
子供の頃の夢/科学者
趣味/卓球、サックス、ロードバイク
休日の過ごし方/子供と遊んで一緒に昼寝
好きな映画/「Stand by Me」「A Beautiful Mind」
好きな音楽/ジャズ、上原ひろみ
好きなTV番組/テレビを持っていません
好きな食べ物/燻製(スモークサーモンやスモークチーズ)、フルーツがたくさんのったタルト、ドライフルーツ
好きな国/ノルウェー、フィンランド(絵本で知ったコルバトントリという村にサンタが住んでいると信じているので、いつか会いに行きたい)

工学部 経営工学科 藤江 遼 助教

人の行動原理や社会現象を、物理学の視点や方法で
考察する「社会物理学」を専門にしています。

人が集まるときに相互作用で起きる現象の研究

人の社会行動や社会現象、社会システムについて、物理学の視点や方法で理解することを目指す、「社会物理学」という比較的新しい学問分野の研究を行っています。

物理学では、物質の性質を調べるときに、その物質を分子や原子レベルまで分解して、その性質を理解しようという考え方があります。これを「要素還元主義」と呼んでいますが、一方で、個々の要素がたくさん集まるときに初めて起きる現象も多く見られます。人の社会でも同様に、人が集まって相互作用するときに見られる現象があり、これについて研究するのが「社会物理学」です。

たとえば、さまざまな言語が使われるコミュニティの中で、会話にどの言語を使用するかという選択の問題があります。多くの人が使っている言語に合わせる、つまり「多数派を選ぶ」という行動原理に人が従っているとき、全員が同じ言語を使用するようになるのか、それとも複数の言語が共存するのか。このような問いに対して、行動原理を数式としてモデル化することで本質を抜き出し、そこから言えることを理論的に示していく、といった手法で研究を行います。他に、どのような条件で人の意見がそろうかという合意形成問題や、社会の階層や格差形成の問題等についても研究を行ってきました。

社会物理学では、物理学の知識だけではなく社会学や心理学にも視野を広げることで、より興味深い研究ができるのではないかと思います。私が所属している「非線形システム研究室」でもこの分野の研究を行っていますが、学生が自分で見つけてくる研究テーマは、人が二人集まるときに起こる恋愛感情など、自分では思いつかないものばかりで、学生の柔軟な思考に刺激を受けています。

ゼミや演習で学ぶことは、「自分の課題」解決のためのツールです

小学校の理科の先生に、当時はまだ夢物語だった水素エンジンが、未来の環境問題を解決する手段だという話を聞いて科学者に憧れました。高校生になり、興味の対象は宇宙や素粒子に変わりましたが、科学者への思いはずっと変わらず、大学は理学部の物理学科に進みました。専門的に物理の勉強を始めてみると、それまで知らなかったさまざまな分野があり、中でも興味を持った物性理論の研究室で、現在の専門分野に出会いました。研究を続けるため九州大学の大学院に進み、博士課程を修了した後、博士研究員や東大法学部の助教を経て、2016年に本学に着任しました。

現在は「プログラミング演習」「制御プログラミング演習」「ロボット工作基礎」「生産システム工学演習」「実験実習」「経営工学演習」「卒業研究」を担当しています。授業を通じて皆さんに心がけて欲しいのは、日常の中で感じた疑問を大事にして、自分で理解、解決する力を身につけることです。演習やゼミで学ぶことは、あくまでもそのためのツールであって、技術や手法を覚えることがゴールではありません。また、できれば大学入学時に、自分が知りたいテーマや解決したい課題を決めておくと、受講計画や授業の受け方も有効なものになると思います。ぜひ、「自分の課題」のために学ぶ意識を持って大学生活を送ってください。自らの大学時代を振り返り、反省の思いも込めてそう願っています。

シャンパンのコルク栓
出身研究室では、博士取得の記念にシャンパンのコルク栓を飛ばす伝統がありました。これを見るたびに、たくさんの人に支えられて今の自分がいることを思い出します

アルトサックス
大学の吹奏楽サークルで、バリトンサックスを吹いていました。これは引退前に買ったアルトサックス。今はなかなか時間がとれませんが、もっと吹く機会が欲しいです