工学部 電気電子情報工学科
斎藤 温 助教
Saitou Atsushi

研究分野 電気電子工学、技術経営工学

生年/1957年5月27日
血液型/B型
出身地/東京都
趣味/旅行、オーディオとパソコンの自作、音楽鑑賞
子供の頃の夢/植物学者か考古学者になること
尊敬する人/福沢諭吉、祖父母
休日の過ごし方/趣味に没頭、アイディアの創成、犬と散歩
好きな音楽/軽音楽、ニューエイジ、ポピュラー
好きなTV番組/科学技術番組・ドキュメンタリー番組(コズミックフロント、ダーウィンが来た!等)
好きな食べ物/麻婆豆腐、五目御飯、湯麺、カレーパン
好きな国/日本

工学部 電気電子情報工学科 斎藤 温 助教

正解がない問題こそ、チャレンジする価値がある。
大切なのは、正解よりも「どう考えたか」です。

データストレージに関わる仕事を網羅

私は本校で教えはじめる前は、日立で製品開発や国際標準化の仕事などに携わっていました。1980年代後半、入社してすぐに担当したのはコンパクトディスクや、特許庁に納入するためのコンピュータのデータを収める光ディスクなど、高い信頼性が要求される光ディスク装置の製品開発でした。どのように信号を処理してディスク上にデータを記録するか、あるいは記録されたものをレーザー光でどのように検出(ピックアップ)して再生するか、といった記録再生方式を中心として、約12年間研究開発に携わっていました。その後、複数の磁気ディスクを並列稼働させる映像情報用途のディスクアレイのアーキテクチャ開発や、半導体ディスク装置の車載用途への展開、磁気ディスク装置の応用分野拡大、製品企画など。さらに製品の規格を国際標準化するための活動や、普及促進活動に至るまで、いわゆる「データストレージ」に関わる仕事を一通り網羅してきたと思います。

工業製品はありとあらゆる学問の集大成

1年生対象の「電気電子情報入門」は、先生方がそれぞれの研究分野について講義をする授業で、私も日立時代に経験してきた電気電子分野における回路や記録再生方式に関する内容を紹介しています。そしてもうひとつ、「技術経営工学」といって、さまざまな学問体系を基に、事業戦略やビジネスモデルの構築を目指す統合工学分野についても、お話しています。

たとえばハードディスクなどの工業製品は、電気電子工学、機械工学、通信工学などありとあらゆる学問の集大成です。そしてその製品が世にでるまでには、「どのような技術を使うか」「コストはどこにどれくらいかけるか」「量産時のトラブルにはどう対応するか」といったさまざまな課題があります。そうした多岐にわたる課題を網羅的に考え、実際に製品としてまとめあげるための「技術経営工学」は、さまざまな技術をいかに使いこなして製品にするかということを考える学問です。私自身が製品企画から製品化、国際標準化までを手がけた磁気ディスク装置の応用製品iVDR(リムーバブルハードディスクドライブ)を一例として講義を行っています。

雑談は教科書には書かれていない貴重な情報の宝庫です

学生の皆さんには、次のことを学び、身に付けて欲しいと思っています。 「なぜだろう?と思うこと。決して当たり前だと思わないこと!」 「理解できたときの興奮や驚きの気持ちを忘れずに!」

正解がない問題こそチャレンジのしがいがあると思います。そして、そこでは自分が納得できる結論を導くための過程(プロセス)を大切にしてください。将来、社会に出てみると、そこには答えのない課題の方が圧倒的に多いはずです。そのときに大切なのは「なにが正解か」ではなく、「どのようにその問題を考えたか、チャレンジしたか」ということなのです。

3年生を対象とした「電気電子情報実験」でも、重視しているのは実験の成否ではなく、そこでいかに考えたか、それをレポートとしてどうまとめたかということです。実験に失敗はつきものですが、そこで重要なのは「どうして失敗したのか」を明確にすること。失敗したから悪い評価をつけることはありません。なぜ失敗したのか、どうしたら失敗せずに正しい結果が得られたのかを、自ら考え、こちらに伝えてもらう。私が担当する実験科目では、レポート再提出も有効なコミュニケーション手段だと考えています。

最後にもうひとつ。 「先生方の雑談は、教科書には書かれていない貴重な情報の宝庫!」  雑談は授業に出席した人だけが得られる宝物(知識)です。私自身も高校や大学時代の先生の雑談が記憶に焼き付いていて、それらが意外にも人生の役に立つことが多々ありました。雑談といえども、将来必ず役に立ちますよ。

製品化した磁気ディスク装置の応用製品iVDR
日立在勤時に、製品企画から国際標準化、製品化まで成し遂げた磁気ディスク装置の応用製品iVDR(リムーバブルハードディスクドライブ)。見るたびに当時の苦楽がよみがえってきます

小学校4年生のときの読書感想文
東京都江東区立砂町小学校4年生のときに書いた「未来をつくる原子力」に対する読書感想文。今もこのときの信念は薄らいでいないと感じています