工学部 電気電子情報工学科
米田 征司 准教授
Yoneda Seiji

研究分野 熱電発電システムに関する研究、新・省エネルギーシステムに関する研究

出身地/福岡県
趣味/美術館・博物館・世界遺産めぐり、写真、旅行、F1観戦
子供の頃の夢/科学者
尊敬する人/アイルトン・セナ、毛利 衛、西田勲夫(研究所の恩師)
愛読書/大前健一、立花隆、ビジネス書、理工書、美術関係書
休日の過ごし方/公園や川沿いを散歩、ショッピング、トレーニング、美味しいものを食べに行く
生年/1972年
血液型/O型
家族構成/妻
好きな映画/「トップガン」、「グラディエータ」、「ビューティフルマインド」、「冷静と情熱のあいだ」
好きな音楽/Kenny G、U2、CELINE DION、クラシック音楽
好きなTV番組/「THE 世界遺産」、「美の巨人たち」、「僕らの音楽」、「Ryu's Bar」、科学番組、報道番組
好きな食べ物/ピッツァ、シーフード料理、そば、寿司、焼肉、乳製品、ケーキ
好きな国/イタリア、ドイツ、スイス

工学部 電気電子情報工学科 米田征司 准教授

これからの未来に必要なのは、
日本人特有の「もったいない」感覚。

無駄に捨てられている熱を探して有効利用!

現在、二酸化炭素排出による地球温暖化は、人類にとって最も深刻な待ったなしの状態にある問題です。その解決策のひとつは、いかにエネルギーの無駄使いを減らすかということ。現代の豊かな生活は、基本的にエネルギー変換によって支えられています。自動車を例にすると、化学エネルギー(=ガソリン)を燃やして機械エネルギー(=動力)へと変換し、そのエネルギーを使って車が走る、ということですね。ところが使われる化学エネルギーを100%とすると、実際に動力として利用されるエネルギーは20%。残りの80%は、ほとんどが熱として捨てられています。このように豊かな生活の裏では、膨大な量の熱エネルギーが無駄になっているのです。

こうした、無駄に捨てられている熱エネルギーを有効利用しようというのが、我々が研究している「熱電発電」です。熱電発電とは、熱を電気に直接変換することができる物質を利用した発電のこと。「熱電半導体」と呼ばれる特殊な物質の一方を温め、一方を冷やして温度差をつけると内部の電子がそれに従って動き、電位差が発生するという仕組みです。これを利用して、捨てられている熱を電気に変えてリサイクルすることで省エネルギーを実現し、石油などのエネルギー資源の利用を減らし、最終的には二酸化炭素排出の抑制につながるのです。捨てられているもったいない熱を、有効活用してエコにつなげる。いまの環境問題にとっては、この『もったいない』と言う日本人的な考え方がとても重要だと思います。

たくさん使う数式はまず暗記してしまおう!

大学での勉強は、こうした研究への第一歩。しかし、理系の科目というのは1年生が取る必修科目でも、高校の授業と比べていきなり難しくなってしまうことが多いものです。私が担当している「電気磁気学I」もそのひとつ。電気や磁気というのは、それらが引き起こす現象は目に見えても、そのものは目に見えません。ですからそれを示すために数式をたくさん使うんです。僕にも経験があるんですが、数式というのはちゃんと理解しようと思うとかなり大変で、そこでつまずくと授業全体から脱落してしまうことも。ですから、きちんと内容を理解するように努めながらも、頻繁に使われる数式に関しては丸暗記してしまおう! というのが僕の授業の進め方です。各章や節ごとに公式や語句などの重要な部分をパワーポイントで示して、赤字の部分は「いまここで、覚えなさい」と(笑)。まずは、とにかく暗記。そうやって最初にキーワードを出して、そこから説明を加えていきます。

根本的にすべて理解しようとすると時間だけがかかって前へ進まなくなり、勉強すること自体がイヤになってしまう。この悪循環に陥らないために、まずは分からなくてもいいから覚えてほしい。もちろん、分からないと先へ進めないという学生さんもいるんですが、限られた時間ですから、分からないところは覚えてしまうというやり方も有効なんです。そして今、分からないことも、いつか、分かるときが絶対にくるんです。ああ、こういうことだったのか、とポンとつながることがあるんですよ。ですから自分にとって難しいことでも諦めず、粘り強く挑戦し続ける強さを身に付けてほしいですね。 


熱電発電モジュールはメンテナンスフリーで信頼性の高い電源として宇宙開発にはなくてはならない存在。そこで2002年、研究を通して知り合ったドイツ人研究者にお願いしてドイツ航空宇宙センター (DLR)を訪問した。写真はその記念のネクタイピン


教員になる前、つくば研究学園都市にある金属材料技術研究所(現: 物質・材料研究機構)の外来研究員だったとき、研究室で偶然、宇宙飛行士として知られる毛利衛さんとお会いしたことがあったのだが、お仕事中だったので声がかけられなかった。数年後に神保町の書店でサイン会があると知って、高熱をおして出かけて手に入れたサイン本。もちろんその際に、昔のエピソードも伝えた