工学部 電気電子情報工学科
土屋 健伸 准教授
Tsuchiya Takenobu

研究分野 医用生体工学、海洋工学、計測工学

出身地/静岡県伊豆半島先端の山中
血液型/A型
趣味/パソコンの組み立て
子供の頃の夢/考古学者
尊敬する人/両親と今までご教授いただいた先生方
愛読書/『宮本武蔵』
好きな映画/「ターミネーター」
好きな音楽/クラシック
好きな食べ物/チャーハン
好きな国/イタリア
休日の過ごし方/散歩とジャンク品収集、読書

工学部 電気電子情報工学科 土屋健伸准教授

身に付けてほしいのは「思考力」と「論理力」。
これらの力はきっと人生の糧となるはずです。

幅広い分野で貢献できる超音波の研究

私は超音波に関する研究をしています。超音波とは、人の耳に聞こえない非常に高い周波数の音波のこと。普通の音は、音声そのものが情報を伝え、人はそれを聞くことで内容を判断します。一方、超音波は耳では聞こえないため、送った波が送ってから返ってくるまでの時間や、どのように形を変えて返ってくるのかを観測します。それらの情報から、光では見えない物体内部や物体の有無を調べることができるのです。例えば、“エコーと呼ばれている超音波診断装置。これは超音波を使って母体内の胎児の発育状況を見ることができる装置です。医療に用いられるほどですから、超音波はその安全性の高さが特長のひとつと言えます。しかし、画像の鮮明さに欠けるという問題もあるのです。もう少し強い超音波を使えば、画像はよりきれいになるのですが、そうすると照射された物体の温度をほんの少し上げてしまうという難点があります。そこで私の研究室では、どのくらいのレベルの超音波ならば十分に安全で、且つ、鮮明な画像を得られるかという基礎データを集めているのです。調査したデータは、超音波の使用レベルを定める国際規格の話し合いのための資料として使われます。

また、海洋に関係する超音波の研究もしています。イルカが音で会話しているのは、みなさんも知っていますね?あれも超音波です。海は人体と同じく水でできているので、超音波を当てることで画像化できます。一般的な例では、魚群探知機がそうです。私は装置そのものではなく、その開発に役立つ研究を行っています。具体的には、海中でどのように超音波が伝わるのかについての精密な調査に取り組んでいるのです。また、音波の伝わる時間で海水温度の測定も行えるので、地球環境に関わる分野にも携わっています。このように研究を通して、医療や幅広い分野で社会貢献できることがやりがいです。

普段から「どうして?」「なぜ?」を大切に

大学の4年間で、ぜひとも身に付けてほしいのは「思考力」と「論理力」です。もちろん知識としてたくさん覚えることも大切ですが、単に物事を覚えただけでは知識を活用することはできません。知識を使うには「どうして?」「なぜ?」と考えることが重要です。例えば、何かを改善するために、あれこれ考えますよね。そういう思考には、普段から抱いていた疑問がとても大切です。また、問題の解決に向かって、どのような手段と手順で進めていくのか、筋道を立てて考える論理力も工学系には不可欠です。普段から物事に疑問を持ち、論理立てて考えたことを言葉で表現できるようになってほしいと思います。これらの力は科目に関わらず必要となるもので、後々、みなさんの人生の糧となるはずですから。

また、電子情報フロンティア学科は、電気、電子、情報と、工学の分野から見ても非常に幅広い範囲の学問を扱っています。学生は科目のカテゴリーにこだわらず、何でも学んでみることで、自分の興味ある分野を発見できるはずです。大学の勉強は、学問の入口。ここから学びを深めていくために、まずは好きなものを見つけましょう。


大学時代、研究室に所属して初めて読んだ本『超音波技術便覧』(日刊工業新聞社)。最初は10ページで挫折。読破するのに3年かかった。超音波の研究者なら誰もが知っている有名な本


昭和18年製のカーボンマイク。同学科で退職された先生から保管を受け継いだ。大学にはこうした代物がいくつもある