工学部 建築学科
張 海仲 助教
Zhang Haizhong

研究分野 地盤工学、構造工学

生年月日/1988年2月1日
出身地/中国河北省
血液型/AB型
家族構成/妻と娘
子供の頃の夢/警察官
尊敬する人/両親、師匠
趣味/徒歩旅行
休日の過ごし方/家族と出かける
好きな映画/「Forrest Gump」

工学部 建築学科 張 海仲 助教

地震が多い日本の耐震設計で重要な
「地震入力」の研究の奥深さを実感しています。

演習で力学を体感し、センスを磨く

私は2012年に大学院修士課程の学生として、中国からこの神奈川大学にやって来ました。日本語が全くできなかった私がこの大学でたくさんのことを学び、2018年からは教員として、演習などの授業を担当しています。学ぶ立場から教える立場になり、学生にわかりやすく説明することの難しさを実感していますが、レポートを提出してもらった時にしっかり理解できていると、ちゃんと伝わっているんだと大きな喜びを感じます。

授業は、1年前期の「力と形」と後期の「建築力学及び演習」、3年前期の「建築の耐震解析及び演習」、それぞれの演習部分を担当しています。

「力と形」は建築構造の基礎であり、建築力学の入門にもなっています。この授業では簡単な実験を通して力学を体感して興味をもってもらい、センスを磨くことを目指します。また、ニュートンの運動の第3法則、力の分解、力のつり合いなど、高校で勉強した理論が建築分野でどのように生かされていくのかを学びます。「建築力学及び演習」では、定義や式の暗記ではなく、実践的に手を動かすことで物理的な意味を深く理解できるように工夫しています。

「建築の耐震解析及び演習」は3年生向けの授業なので、理論や計算がやや複雑になり、専門性も増していきますが、少しでも理解しやすくなるよう講義と演習によって理論と実験現象を結びつけながら説明していきます。

理論によって実際に起こっている現象を評価する

私の研究テーマは、地震と建築構造です。中国から日本に、来て本当に地震が多いことを改めて実感しました。日本では建物を建設する前に、地震の影響を考慮した設計、いわゆる耐震設計を行わなければなりません。地震にはいくつかのタイプや特性があり、地盤も硬い場所もあれば軟弱な場所もあるなどさまざまです。そのため、耐震設計を行う際には、建物がどのような地震動に耐えられるように設計するのかという「地震入力」を決める必要があります。地震入力は地震の規模、震源からの距離と表層地盤の特性などさまざまな要因に影響されます。私はその中の表層地盤の影響に着目し、合理的に地震入力に反映する方法を探っています。

修士課程の頃、建築基準法を使ってさまざまな地盤の解析したところ、得られた結果の測定値と基準値を比較すると、場合によって大きくずれることに気づきました。このことが研究に取り組むきっかけとなり、ずれる原因、解決方法を探り始めました。研究を進めていくと多くのことがわかる一方で、新しい問題点や課題も見えてきます。まだまだわからないところもたくさんある分野なのでやりがいがありますし、長くこの研究を続けていきたいと思っています。

友達の存在が自分を成長させてくれる

大学時代は人生経験を積む重要な期間です。大学の4年間でいろいろな友達を作ってください。大学での勉強はもちろん大事ですが、人として成長するためには、それだけではいけません。友達の存在は、これからの人生をより豊かにするために、なくてはならないものです。

中国の大学では4年間、寮生活を送っていました。6∼8人部屋でとても楽しい経験ができ、共に過ごした友達は今もとても大切な存在です。日本に来てからは急に一人暮らしになり最初は寂しかったけれど、研究室のみんなに助けてもらって、日本語をはじめたくさんのことを学ぶことができ、本当に感謝しています。

さまざまなことへの挑戦や、いろいろな人とのコミュニケーションを通して、「初めての経験」をする機会が増えると、自分の価値観を磨くことができます。また、違う専門分野の友達と交流することにより、知識の幅が広がって考え方も多様になります。学生時代に築いた人脈は社会に出た時にも大いに役立ち、大きな支えとなることでしょう。

研究の調べ物に欠かせない書籍『建築振動理論』
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