工学部 建築学科
傳法谷 郁乃 助教
Dempoya Ayano

研究分野 建築環境、被服環境

生年/1987年
出身地/北海道江別市
血液型/AB型
子供の頃の夢/パタンナー(洋服のデザイン画などを型紙におこす仕事)
尊敬する人/両親、お世話になった先生方、友人
趣味/裁縫、服作り
休日の過ごし方/掃除・洗濯、服屋・生地屋巡り
好きな映画/「Amelie」「My Blueberry Nights」
好きな音楽/椎名林檎さん、堂島孝平さん
好きな食べ物/インドカレー、スープカレー、エビ、アンチョビ

工学部 建築学科 傳法谷 郁乃 助教

室内着の温熱的快適性を知り、
建築の省エネルギー化に役立てていきたい。

「被服環境学」を学んできた大学時代

子供の頃、母は服をミシンで縫って私に着せてくれていました。その影響で、私も自分で自由に服を作れるようになりたいと思い、衣服のパターン設計や縫製技術を学べる大学に進み服装学を専攻しました。授業では、デザイン、パターン、縫製技術だけでなく、素材の特徴や用途、洗濯や管理方法、服装史などさまざまな知識を身に着けることができ、服装学を学んで良かったと思っています。

なかでも服を着ている人の着心地や快適性を考える「被服環境学」という分野があり、それを教えてくださった研究室の先生方に出会ったことが、私の人生の方向を決定付けてくれました。入学当初は考えてもみなかった、人体生理学や人間工学など、服を着る「人間」のことを学び、衣服設計を考える実習授業があり、それがまた飛びぬけて楽しかったのです。ただ、かっこいい・かわいいデザインというのではなくて、着心地のよさや動きやすさ、また暑すぎたり寒すぎたりしないかなど、着る人を第一に考えて服を捉えることを学びました。この視点はとても身近で、普段から心がけられていることですが、実際にデザインに取り入れるのは意外と難しく、大学院では、さらにこの分野の研究を深めていきました。

生活環境と衣服の快適性との関係を探る

人は住宅、学校、オフィスなど様々な室内環境で活動しています。その中で、人が服を着て滞在する室内温熱環境の研究に重要性を感じ、建築学・建築環境工学という異なる視点から研究を行うために本学へ移りました。

現在は様々な室内環境を対象に、人々がどの程度の温冷感の中で生活し、着脱行動を行い、それがどの程度の快適性であるかを評価する研究を進めています。

服を着用する目的というと、社会的・民族的に、あるいは気候に適応するため、身を護るため、などです。例えば、民族衣装というのは、その土地の気候に適応しているものであり、日本では、木造建築で窓ガラスもなく、夏向きの住宅であったといわれる江戸時代、人々は四季で衣替えをし、外気の環境に適した着装をしていました。しかし、実際に室内ではどのような服を着て生活していて、そのときの気候適応性がどうだったかということはあまりわかっていません。日本人の室内着が和服から洋服へと移行が進むのは戦後のことです。ですから現在のような空調設備の整っていない建物の中で生活していた人々が着用していた和服の、室内着としての温熱的快適性評価を行うことは、近年、建築設計において省エネルギー化が進んでいるなかでも大きな役割を持つのではないでしょうか。

わからないこととの出会いを大切に、楽しく向き合っていこう

和服をはじめとする民族衣装の室内着としての機能性を歴史的・科学的に明らかにすることで、省エネルギー化時代を快適に生活するための有効な手段として受け継いでいきたいというのが当面の目標です。

子供の頃、夢に描いたパタンナーになりたくて大学へ入った私が、被服に関する研究を始め、現在は建築学科で研究をしています。自分でも不思議ですが、建築も被服も人の快適性を考える上で、共通する点も沢山あり、とても面白い分野だと思います。ここで自分らしい研究ができればいいですし、予想外だからこそ楽しめるのではないかとも思っています。

人との出会いも、わからないこととの出会いも、その瞬間は一期一会です。皆さんも大学生活でたくさんの出会いを大切にしてください。そして楽しく向き合って、関わりを深めていきましょう。その楽しさはどこまでも広がっていくはずです。

大学院時代の教科書
恩師である田村照子先生編著の『衣環境の科学』(建帛社)は大学1〜4年、『快適な温熱環境のメカニズム』(空気調和・衛生工学会)は大学院時代の教科書

ジンギスカンをアピールするゆるキャラ
出身地、北海道のジンギスカンをアピールするゆるキャラ、ジンギスカンのジンくん。学生の頃から大好きでキャラクターグッズを集めています