工学部 建築学科
島崎 和司 教授
Shimazaki Kazushi

研究分野 鉄筋コンクリート構造・合成構造・耐免制震構造の実験・研究

生まれ年/1955年の早生まれ
血液型/A型
出身地/広島県安芸郡海田町(広島市に囲まれている)
趣味/写真、何か作ること、温泉めぐり、印象派の作品を見ること
子供の頃の夢/宮大工、物書き
尊敬する人/本当の職人
休日の過ごし方/日帰り温泉めぐり(最近は近所にたくさんできたので遠出しなくなりました)
家族構成/妻
愛読書/たいていの本は高校時代に読破しました
好きなテレビ番組/サンフレッチェの中継(このためにスカパーに入った)、東京ラブストーリー
好きな食べ物/なんでも食べるが、たんぱく質の腐ったものを食べられる人は信じられない! 発酵したものは醤油だ!
好きな映画/見ていないDVDが山積み状態です…

工学部 建築学科 島崎和司教授

住みかをつくる建築は究極のものづくり。
だからこそ基礎の積み重ねが大切です。

丈夫で安全な住まいであってはじめて、デザインが活きてくる

ひとくちに建築というと、デザイン性が求められることが多いですが、住宅は人が長く住むための機能性が大切。使いやすいデザインが十分条件だとすれば、丈夫で安全なことは必要条件といえるのです。いくらかっこよくても、弱い家には住めないですよね。阪神大震災以降、建物の機能、とくに耐震について多く論じられるようになりましたが、とにかく建物が人々の命を奪う凶器となってはいけない。そのためにはまず構法、そしてそのベースとなる力学を理解し、建物がどう地震に耐えるのかを知らなくては、本当の建物のデザインはできないのです。

私の専門は鉄筋コンクリート構造物についてですが、コストを掛けずにちょっとした工夫で機能を向上させることはできないかという研究をしています。機能、コスト、そして建物の価値について考えるバリューエンジニアリングが近年叫ばれていますが、鉄筋コンクリート造りはまだまだ可能性を秘めていて、ちょっとした発想の転換でぐっと強い造りにすることができたり、もっとコストを削った造り方も考えられたりするはず。そしてたとえ壊れたとしても簡単に直せるように造る、という発想だってあるのです。そうした試行錯誤があってはじめて、街の美しい景観となる建造物を安全につくることができる、と考えています。

社会で求められる人になるための4年間を

神大の学生たちを見ていると、建築学科に入ってきたけど力学が苦手という学生が多い。しかし、真の建築家になるためには力学や構法の理解が絶対必要です。理系科目に近道はなし。地道にこつこつと、毎日の講義・演習の積み重ねこそがとにかく大切です。

会社に入ってからの実際の業務ではコンピュータが計算してくれるし、最近はいいソフトも増えているから…と考えているようでは甘い。コンピュータがはじきだした数値をみて、これはおかしい!と思えるかどうかは、この学科での4年間の蓄積いかんにかかっています。だからこそ自分で判断できるよう、自分の手で計算し、自分の頭で考えることが大切です。卒業研究も相談には乗りますが基本的には自分で考えてやってもらうようにしています。

私はゼネコンに長く勤めていた経験から、どのような知識と能力が企業で必要とされているかを知っているつもりです。大学からの勉強でも、4年間でずいぶんと伸びることができる。ノウハウを蓄えることよりも、そのための方法と考え方を一緒に模索していきたいですね。


中学生時代から大切にしている名機、ペンタックスSP。建築業を営んでいた父親のところでアルバイトをして買った、30年来の宝物。最近は、デジカメに立場を奪われている


共著で、授業で使用しているテキスト『建築構造力学I・II』。力学は建築の世界では基礎中の基礎。この学科ではこのテキストからすべてが始まる! 時には、気休めも必要だけど