経済学部 経済学科
山名 一史 助教
Yamana Kazufumi

研究分野 マクロ経済学、統計学

出身地/奈良県
尊敬する人/Enrico Fermi, Milton Friedman, James Joseph Heckman
愛読書/「ご冗談でしょう、ファインマンさん」
趣味/LEGO、食べること
好きな映画/「Star Wars」「Seabiscuit」「手紙」「舟を編む」
好きな音楽/Flim by Aphex twin, Iambic 9 Poetry by Squarepusher, Jesu Joy of Man's Desiring by Bach, Johann Sebastian
好きなTV番組/「Friends」 (1994-2004, NBC)
好きな著名人/Peter Andreas Thiel, Elon Musk
好きな食べ物/ガリ、八朔、チョコミント、カシューナッツ
好きな国/日本

経済学部 経済学科 山名一史 助教

経済学は人間が関わるあらゆる現象を扱うことができる、
とても魅力的な学問です。

経済学とは「人間行動の分析」

私が担当している講義は「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」です。どちらも現代の経済学の理論体系を学ぶときに標準的な出発点となるものですし、より上級の経済学の内容や応用分野を理解するうえで必須の知識を得るための講義です。

「ミクロ経済学」では家計や企業といった合理的な経済主体がどのような意思決定行動をとるのか、どのように相互に影響し合うのかを学びます。一方、「マクロ経済学」ではGDPや失業率、インフレ率などの集計量がどのような動きをするのか、変数間がどのように関係しているのかを学びます。

経済活動の背後には、必ず意思決定が存在しています。ですから経済学は「人間の行動を分析するための学問」だといえます。人間行動というと心理学のイメージが強いかもしれませんが、人間行動の一般法則を体系的に記述しようとするのが経済学といってもいいでしょう。なお、現在は伝統的な経済理論と心理学の知見の融合を目指す行動経済学という分野も存在します。

基礎的な講義ですので取り扱うトピックは限られてしまいますが、学んだ思考ツールを応用することで、金融などのいかにも経済的なトピックはもちろんのこと、恋愛や肥満、政治や犯罪、さらにスポーツまで人間が関わるあらゆる現象を扱うことができるようになる魅力的な学問です。

自然科学のように、経済学の理論を実証したい

仮説は実証することで初めて再現性と普遍性のある科学的事実になるため、科学的方法論ではデータを用いた実証と、実証に基づいた仮説の修正のサイクルが極めて重要です。この実証プロセスに必要なのが「実験」で、自然科学の分野では実験室で行うことができますが、経済学では難しいことが多く、日本経済に関する仮説を実証するために、たとえば日本を複数用意するといったことはできません。自然科学にも宇宙物理学のように実験が困難な分野は存在しますが、状況としてはそれに似ているかもしれません。

このように経済学を含めた社会科学は物理的な「実験」が難しいことから、実証をどのように行うのかが重要になります。そこで自然科学の実験と等価な経済理論の実証手法を考えよう、というのが私自身の研究テーマです。

伝統的な実証経済学は、経済変数の相関関係を確認し、「解釈」することによって、その因果関係が規定されている理論モデルの妥当性を検証するものでした。しかし、統計的に確認される「相関関係」と経済理論が規定する「因果関係」との間には大きな違いが存在し、その違いを埋めるための論理的飛躍を経済学的な解釈でごまかすのは科学的に適切ではありません。また、近年注目されている統計的因果推論は、因果関係を統計的に確認出来るようになった、という意味で一歩前進したものの、我々の真の目的である「因果関係がどのようなメカニズムで生じているか」に対する回答が得られる手法ではありません。経済学的に重要なのは「原因がもたらす効果の有無」ではなく、「効果がどのような原因でもたらされているか」を探求することです。長期的な展望として、より包括的な経済学的因果推論を用いて、科学的に妥当な経済学的事実を得ることができるようになったらいいな、と思っています。

自分が本当にやりたいことは何か、常に探し続けよう

スティーブ・ジョブズをはじめ、数多くの起業家が同じことを言っていますが、私も「自分が本当にやりたいことが何か」を探す習慣を身につけることがもっとも重要だと思います。もちろん学生時代にやりたいことを見つけることができれば最高だと思いますが、その確率は非常に低いと思われます。そこで、やりたいことが何かを見つけることを目標にするのではなく、継続的に探す習慣を身につけることを目標にすることをおすすめします。

やりたいことが何かを見つけるには、自分自身でリスクを取って意思決定を行い失敗する、というプロセスを繰り返すことで試行回数を増やすこと、これが統計学的にサポートされる唯一の方法だと思います。やりたいことさえ見つけられれば、その後に何を学ぶべきか、何を身につけるべきか、は自然と分かるようになっていくと思います(少なくとも、私の経験上はそうでした)。

ただしこの話には例外があって、「人生で失敗をしないこと」や「他人の失敗を糾弾すること」を人生の目標にしている人には当てはまらないように思います。世の中にはこういった人が少なからず存在することを理解し、その対処法を学んでおくことは、精神衛生を保つうえで重要だと思います。

愛用しているボールペン
新作が出ると一通り買うほどの文房具好きで、愛用しているボールペンは「SARASA(サラサ)」

趣味のLEGO
趣味のLEGO。スターウォーズシリーズの他にも、建築物や宇宙関係のシリーズが出ると、ついつい財布の紐が緩んでしまいます