経済学部 経済学科
飯塚 信夫 教授
Iizuka Nobuo

研究分野 日本経済の実証分析(景気循環・経済予測・経済統計)

生年/1963年
血液型/A型
出身地/生まれは東京、育ちは埼玉、今は東京に住んでいます
家族構成/妻、息子3人(2011年7月現在で、大学4年生、大学2年生、中学2年生)
趣味/映画鑑賞など薄く広く(汗)
子供の頃の夢/電車の運転手
尊敬する人/「我以外皆我師」が座右の銘です
愛読書/子供の頃には眉村卓さんのSF小説にハマりました
休日の過ごし方/妻とお出掛け(スポーツジム通い、映画鑑賞、買い物など)
好きな映画/最近印象的だったのは「アンストッパブル」と「RED」
好きな音楽/さだまさし、福山雅治、平井堅などが好きです
好きなTV番組/最近は韓国ドラマにはまっています
好きな著名人/宮崎あおいさん(息子の嫁に欲しいタイプです(笑))
好きな食べ物/最近は韓国料理です(チャプチェ、トッポギなど)
好きな国/スペイン、韓国

経済学部 経済学科 飯塚信夫 教授

様々な人や物事との、思いがけない“出会い”を
活かせる人になってほしいと思います。

記者13年+民間エコノミスト12年を経て神大へ

25年間の新聞社勤務の後、2011年に神奈川大学の教員になりました。大学を卒業した当時、今の自分の姿は全く想像できませんでした。思いがけない数々の“出会い”が、いまの自分に結びついています。

専門である日本経済の実証分析に出会ったのは1999年。グループのシンクタンクに出向になった時でした。それまでも、新聞記者、新聞編集者、月刊誌編集者と様々な職場への異動を経験してきましたが、この時は正直戸惑いました。私の大学の専攻は政治学です。もちろん、取材を通じて経済の現場は眺めていましたが、統計学の知見を生かした経済の実証分析は全くの未知の領域だったのです。

しかし、それから12年間、毎月発表される経済指標(例えば鉱工業生産)から2050年のアジア経済まで幅広い対象の経済予測に取り組み続け、神大とのご縁が生まれました。

経済予測や現状分析は“総合格闘技”と私は考えています。しっかりとした分析・予測のためには、経済理論、経済統計、経済史、統計・計量経済学など幅広い知見に学ばなければならないためです。データに基づく分析・予測が重視される中、統計ユーザーの立場から政府に文句も言ってきました。このため、とある経済官僚の方から、「SNA(国民経済計算)テロリスト」というあだ名までいただいたぐらいです。ただ、こうした現実との戦いが自分を育ててくれたと思っています。シンクタンクに出向した後、仕事をしながら大学院にも通い、経済理論や計量経済学を基礎から学びました。

“3かけ”の教えを支えに

シンクタンクの12年間を支えてくれたのは、新聞記者時代に取材で出会ったある人事コンサルタントの「人生に大事なのは、汗かけ、恥かけ、文章かけの“3かけ”だよ」という言葉でした。波乱万丈を生き抜いた人生の大先輩の彼の言葉は、心に響きました。

2004年に初めて大学の非常勤講師のお話をいただいた時も、3かけを思い出しました。その後も、仕事で知り合った先生方から非常勤のお話をいただくごと、本務に支障のない限り、すべて取り組みました。こうした経験が大学教員への道を作ってくれたと思います。

シンクタンクには、内閣府や日本銀行から中堅のエコノミストが出向していました。一緒に仕事をすることも少なくありません。そして、ご縁があって参加させていただいた「景気循環研究会」(主宰:浅子和美・一橋大学教授)における研究発表、書籍刊行の経験は、アカデミックな研究に触れる貴重な機会になりました。

日本経済を“つかむ・さぐる・かたる!”

担当講義は「日本経済論Ⅰ・Ⅱ」です。1年次の学科基本科目で、2年次以降の専門的な学びへの橋渡しの役割を担っているので、日本経済および経済学の基礎について“薄く広く”紹介しています。東日本大震災の復興財源問題などからもわかるとおり、現実の経済問題の解釈や処方箋は、研究者によって多種多様です。授業では、相対立する意見、解釈を紹介するように心がけています。日本経済は学生の皆さんが生きている現場です。講義で日本経済の新たな側面に出会い、掘り下げたい分野を見つけてもらえれば幸いです。

ゼミについては、2年次後期から始まる「ゼミⅠ」は、日本経済を“つかむ”力をつけることを主眼にしています。マクロ経済の基礎をおさらいし、過去の『経済白書』など日本経済に関する書物を読み、歴史を学んでいきます。この過程で各自が出会ったテーマについて分析、探っていくのが3年次の「ゼミⅡ」です。4年次の「ゼミⅢ」では日本経済を熱く“語れる”ようになり、卒業論文をまとめてほしいと考えています。

経済学を学ぶ一方、皆さんには、自分の専門外の勉強にも取り組んでほしいと思います。哲学、歴史学、文学など、長年積み重ねられてきた人類の英知から学ぶこともたくさんあります。また、留学でも旅行でもよいので海外に出かけ、日本とは異なる世界も見てください。アルバイトなどを通して実社会に触れる経験も大事です。思いがけないことから、経済が見えることもあります。ぜひ、ひとりでも多くの人と出会い、ひとつでも多くの経験をし、それらの出会いを活かせる人になってください。

『世界同時不況と景気循環分析』(東京大学出版会)
『世界同時不況と景気循環分析』(東京大学出版会)。編集作業を担当したほか、第11章「戦後14番目の景気循環の特徴―「いざなぎ超え」「百年に一度の不況」の意味」を執筆した

シンクタンクに勤務していた当時、作成した様々な報告書
シンクタンクに勤務していた当時、短期、中期、長期の経済予測を担当し、様々な報告書を作成した。これらは、その一部。『人口が変えるアジア−2050年の世界の姿−』『失速か加速か、分水嶺としての1%成長−2010年代の日本経済−』『NEEDS日本経済モデル 予測レビュー第147号 厳冬乗り越えるか、岐路に立つ日本経済』