経済学部 経済学科
渡部 照洋 教授
Watabe Akihiro

研究分野 環境経済学、環境問題の法と経済学

出身地/東京都
趣味/昔はジョキングをしていました
子供の頃の夢/もう忘れてしまいました
尊敬する人/私の指導教授
休日の過ごし方/特に決まっていません。長い休みが取れる時は、首都圏からの脱出を試みます
好きな音楽/クラシック
好きな食べ物/チーズステーキ、シーザーサラダ
好きな国/ハワイ島(国ではありませんが)

経済学部 経済学科 渡部照洋教授

経験は、新しい世界の発見や新しい出会い、
新しい可能性を見つけるチャンスをくれます。

現実と理論との差を埋めて、社会貢献につなげたい

応用経済学の一分野である環境経済学の研究をしています。研究テーマの一つは、環境リスク。例えば、企業が製品を生産する段階で事故を起こしたとすると、環境被害を伴うことがありますよね。その環境被害に対して、企業がどう責任を取るのか、事故が起こらないように、どのような行動を取ることが望ましいのか、ということの分析と制度設計を行っています。日本ではまだまだ、こうした制度の機能が不十分で、改善していかなければならないのです。

もう一つの研究テーマは、再生可能エネルギーです。例えば、風力発電や太陽光発電、バイオマス。身近な例ですと、最近はガソリンにエタノールを混ぜて使用していますよね。そういう再生可能エネルギーが環境や経済へどの程度の影響を与えるのかということを、バイオ燃料の義務化を実行しているフィリピンの事例で共同研究しています。この研究は、バイオ燃料を利用すると、これだけ環境に良いですよ、という単純なものではありません。私たちはそこにリスクが加わった場合の展開を考えているのです。例えば、天候不順や台風被害のため、バイオ燃料の原料となるサトウキビなどが不作だった場合や、現状とは逆に原油価格が安く、バイオ燃料価格が高くなった場合はどうなるのかというように、起こり得るリスクを仮定して考えているのです。

経済学において、この仮定は大変重要であり、難しい点でもあります。と言うのも経済理論は、一定の仮定に基づいて築かれています。その仮定が実際、どこまで現実を反映できているのか。その現実と理論とのギャップを埋めるのがとても難しいのです。中でも環境問題は非常に複雑です。例えば地球温暖化にしても、現在、発表されている将来の二酸化炭素の排出量は、あくまでも予想に過ぎません。また、その内容は、予想を立てた時期によって変わってきます。加えて、環境は大きな被害を受けると、後で取り戻すことができないという大変さもあります。つまり、私たちが環境や経済活動を考え、正確にリスクを予想し、最適な政策を打ち出すことは、宝くじが当たるくらい低い確率なのです。そうした難しさをクリアして、社会的な貢献ができればと思っています。

自由な時間があるうちに、多くの経験を

大学時代は自由で、ある意味、無責任に何にでも挑戦できる時代だと言えます。社会に出ると、何かをしてみたいと思っても時間がなかったりと、なかなか実行できないものです。ですから自由な時間があるうちに、いろいろな経験をしてほしいと思います。人生を左右するような大きな出会いがあるのが、学生時代の面白さです。経験は、新しい世界の発見や新しい出会い、新しい可能性を見つけるチャンスをくれます。世界は広いです。キャンパスだけに留まらず、広く、たくさんの経験をしてください。

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