経済学部 経済学科
松村 敏 教授
Matsumura Satoshi

研究分野 近代日本の経済史・経営史(特に繊維産業史、都市史など)

出身地/広島県
生年/1955年
趣味/強いて言えば読書
尊敬する人/まじめで誠実な人
休日の過ごし方/研究などの仕事
好きな音楽/クラシック、映画音楽。しかしあまり聴いている暇もないから詳しくない
好きなTV番組/ニュースくらい

経済学部 経済学科 松村敏教授

歴史を学び現代の経済学の理解を深める。

歴史を材料に経済学的な考えを身につける

私が担当している「経済史」は1年生を対象とした講義で、一言で言えば経済史入門です。2年次以降に学ぶ「日本経済史」「西洋経済史」「アジア経済史」などの専門科目の導入になるべき授業で、近代経済成長の起点となるイギリス産業革命期から今日に至るまでの経済発展と、それに関連する企業経営の歴史的展開について学んでいきます。

経済史の読み解き方、解釈は研究が進むに連れて変化してきています。例えば、イギリス産業革命も急速に発展を遂げた革命的なものではなく、もっとゆっくりとしたプロセスで発展していったという解釈に変わってきています。そして、歴史の解釈が変わってくれば、その後の経済発展の理論も変わってきます。

経済学部で経済史を学ぶ目的は、単に過去に起こった出来事を知識として身に付けることではなく、現代の経済社会がどのようにして形成されてきたかを理解することにあります。経済学は次々と新しい動きが出てくるので追いつくのが大変ですが、授業でもなるべくフレッシュなトピックを取り入れるよう心がけています。歴史の流れだけを追って話していたのでは「ふーん」と、右から左へと抜けていってしまうので、経済学の新しい考え方や原理の具体例を絡めながら経済史への理解を深めていけるように工夫しています。1年生向けの入門の授業ですから、歴史を材料に経済学的な考え方を身に付け、経済学はおもしろいと思ってもらうことも大切です。

また、他の専門科目の内容も見て、重要であるが欠けているような問題・領域にも重点を置いて講義しています。

焦らずに自分が納得できるものを見つけよう

私自身の研究テーマは近代日本経済史で、特に最近は繊維産業史などに取り組んでいますが、私の学生生活は経済学ではなく、実は理系(農学部)からのスタートでした。理系の学部に入ってみたものの違和感を感じて、他の学部の授業をのぞいてみたり、いろいろな本を読んだりして模索していた時期がありました。要領良く今の道にたどりついたわけではないけれど、自分のテーマに出会うことができ、落ち着くところに落ち着いたと思っています。

いざ大学に入ってみると、勉強がおもしろくない、何をして良いのか分からないと悩む人も少なからずいると思いますが、焦ることはありません。最終的に自分が納得できることを見つけられれば良いのです。

ただし、漠然とぼんやり過ごしていたら4年間はあっという間に過ぎてしまいます。大学の授業料はそんなに安いものではないのですから、まじめに勉強をしなければ損です。たいていの学生は親がその授業料を払ってくれているのでしょうから、そのことをよく考えて学生生活を送ってください。

また、とても基本的なことですが、読み書き(特に字をきれいに間違いなく書くこと)、計算能力、基本的な歴史の流れの把握などの基礎学力は、学生時代にしっかりと身につけておきましょう。社会人になって恥をかかないために・・・・・・。

1年中欠かすことのない愛用品
1年中欠かすことのない愛用品。男性には珍しく末端冷え性で足先がいつも冷たいので「くつ用カイロ(すべり止め付き)」は必需品。特に寒い時期の会議や授業の時には放せません。講義の前後には「のど飴」でのどの調子を整えます

著書『戦間期日本蚕糸業史研究』
著書『戦間期日本蚕糸業史研究』(東京大学出版会 1992年)。若い頃の研究をまとめたもの。出版から15年も経ってしまったので、そろそろ次の本もまとめたいと思ってはいるのですが・・・・・・