経済学部 現代ビジネス学科
渡邊 恭子 准教授
Watanabe Kyoko

研究分野 TESOL (外国語としての英語教授法)、英文学

出身地/神奈川県
血液型/B型
子供の頃の夢/教師
尊敬する人/英語教師だった祖父、頑張っている学生、母性のある人
愛読書/岡潔のエッセイ集、朱川湊人、北村薫の小説など
趣味/国内旅行、温泉
休日の過ごし方/海外ドラマを観る、友人とご飯を食べる、時々料理教室へ通う
好きな映画/「シンドラーのリスト」「レ・ミゼラブル」「インターステラー」「スライディングドア」など
好きな音楽/ジャンルを問わず(クラシック、ヒップホップなど)
好きなTV番組/お笑いなど
好きな食べ物/山芋うどん、唐揚げ
好きな国/日本、ギリシャ

経済学部 現代ビジネス学科 渡邊 恭子 准教授

英語を話すときに感じる恥ずかしさを軽減し
英会話を身につけやすい方法を探しています。

授業では、一人ではできない英語でのディスカッションを重視します

「経済専修英語(講読・作文)」を担当しています。作文クラスは基本的に教科書を使ったEメール作成の練習が中心です。毎回、宿題をメールで書いてもらい、一人ひとり添削して返却しています。一方の講読クラスはあえて教科書を指定していません。大体のテーマは決めておき、学生のレベルや関心に合わせて教材をプリントで配布しています。いろいろな種類の英文に触れてほしいので、扱う文章は新聞記事、エッセイ、スピーチなどさまざまです。たとえば日本で働くアメリカ人のビジネスマンが「日本人と付き合うときにはこんなことに気をつけよう」といったことを書いたエッセイなど、学生が自分の立場に置き換えて読むことができ、自分を見つめ直すきっかけになるような内容を選んでいます。

また、このクラスで一番重要視しているのは自分の意見を英語で表現するアウトプットです。読むだけなら一人でできますが、せっかく授業で集まっているのですから大人数だからこそできる内容にしたいと考えています。教材を読む前のPre-reading questions、内容理解を確認するComprehension-check questions、そして読み終わったあとに自分のアイディアを出すPost-reading questionsなど、ひとつの読み物につき最低3回は、ペアやクラス全体で英語を使ってディスカッションする機会を設けています。

私は大学生というのはプレ社会人だと思っています。ですから学生の皆さんも受け身でこちらから当てられるのを待つのではなく、社会に出る前の練習だと思って自主的に発言してみてください。私自身、積極的に発言して授業を盛り上げてくれる学生には、いつもとても感謝しています。

文学作品を教材として扱うことの面白さを再び伝えたい

最近の英語教育は社会や企業のニーズにあわせて、実践で使えるコミュニケーション力重視の教育になってきているため、教材も時事英語や一般的な英会話などが多くなっています。そのため、かつて訳読法が全盛の頃に多く使われた文学やフィクション教材は、今では敬遠されがちになってしまいました。けれども、文学というのは異文化理解やコンテクストの中での会話サンプル、行間を読む想像力を養う練習など、使い方によっては実に魅力的な教材なのです。またノンフィクション教材と違って捉え方や解釈が幾通りもあり、答えが一つではないため学習者のアウトプットの量が増える可能性にも注目しています。

ロアルド・ダールの「Lamb to the Slaughter(邦題:おとなしい兇器)」という短編ミステリーを教材にしたことがありますが、お話そのものの面白さに加え、主人公の女性の心情についていろいろと議論を交わしたりもして、学生たちも楽しんでくれたようです。このように、あらためて文学作品を教材として扱うことのメリットや面白さを伝えていきたいと思っています。

また外国語を話す際に感じるLanguage anxiety(緊張感・不安感)が言語学習にどう影響するのか、それを軽減する効果的な指導法・状況があるのか、あるいは向上するためにはある程度の緊張感は必要なので軽減するのではなく制御するのが良いのか、などの研究テーマにも関心があります。アメリカの短大で教育実習をした際に、さまざまな国籍の学生がいるなか、日本人の発言が極端に少なかったことから、もともと不安になりやすい性格からくるTrait anxietyとは別の、言語学習特有のLanguage anxietyに関心を寄せ始めたことが、このテーマに興味を持ったきっかけです。日本人に英会話を教えるときにはどうすれば一番効果的かということを、教師の立場から考えていきたいと思っています。

英会話の上手/下手は「慣れ」です

英会話が上達するためには練習量が不可欠です。自転車と同じで練習しないと話せるようにはなりません。そして英会話がうまいというのは、実は「慣れ」。会話のポイントには正確さと流暢さのふたつがあります。日本人は正確さの方を気にしすぎて流暢になれないことが多いのですが、たとえばラテン系の人はよく聞くと文法に細かい間違いはあるけれど、そんなことは気にせずに、すらすらよどみなくしゃべる。そうするとうまく聞こえるのです。結局、「英会話がうまい」というのは「慣れている」ということなのです。そして慣れるためにはやはり練習量が不可欠です。

私の友人の多くが「学生時代にもっときちんと英語を勉強しておけばよかった」と悔やんでいて、よい教材はないか、どう勉強をしたらよいかを聞かれたりします。一見英語を使わなそうな銀行員の友人からも聞かれるので驚きます。必要に迫られてでも、やる気が出てでも、社会人になってからではとにかく時間がありません。平日に疲れて帰ってからや、休みを返上して英語を勉強するというのも体力と強い意志がないと続きません。ですから英語に限らず、学びたいこと、チャレンジしたいことがあれば時間にも環境にも恵まれている今のうちですよ!

学生たちが卒業する際に記念に贈ってくれた寄せ書
学生たちが卒業する際、記念に贈ってくれる寄せ書きは、教師にとっては宝物です

趣味の国内旅行で行った時の写真。伊勢神宮
国内旅行が趣味で、写真は最近行った伊勢神宮。シンプルだけれどまた行きたくなる、気持ちのいい空間でした