経済学部 現代ビジネス学科
灘山 直人 助教
Nadayama Naoto

研究分野 国際ビジネス論、組織戦略論

出身地/静岡県
血液型/B型
家族構成/妻、娘、息子
子供の頃の夢/家具の販売
趣味/ジョギング、旅行
休日の過ごし方/子供と遊ぶ
好きな国/フィンランド、ニュージーランド

経済学部 現代ビジネス学科 灘山直人 助教

人生に決定的な方程式はない。
ダイナミックに変化する将来を自分らしく生きていこう。

海外進出に必要なのは分析力・想像力・創造力

現在、日本の大企業のほとんどは海外へ進出しています。行き先は先進国であったり、途上国であったりとさまざまですが、海外でビジネスを始めるにあたって、まず最初に考える必要があるのは進出する国や進出方法です。たとえば、ある企業はどうして中国ではなくロシアへ進出したのか。あるいはエジプトに進出した企業の狙いは何か。私はこうした企業の海外進出の意思決定について、主に研究しています。

担当している「国際ビジネス論」でも、こうした企業の海外展開について幅広い視点から教えています。たとえば、歴史的に見れば企業はこういうふうに市場を分析して海外進出してきました、という一般的な考え方を見ることができます。一方でその詳細を見れば、担当者が個人的に未知の可能性を感じて社内を説得し、前例がないような海外市場に進出して、工夫しながら開拓していったというケースもたくさんあります。ですから海外進出には分析力と同時に、新しい可能性を想像する力、そして創造する力も必要なのです。そうした国際ビジネスの知識について、できるだけかみ砕いて理解できるような講義ができたらと思っています。授業の特徴としてはグループワークを取り入れ、各グループのなかで話し合いながら課題にチャレンジしてもらっています。

もうひとつの担当授業「現代の経済問題」(2018年度から名称が"Case Studies in International Business"になります)では、毎回1つの国や企業にフォーカスして具体的な事例のなかで国際ビジネスを学びます。特徴としては講義を全て英語で行います。学生の皆さんには英語の記事を読み、ディスカッションし、またプレゼンテーションをしてもらっています。英語に不慣れな人でもうまく学べるように、できるだけサポートして進めるようにしています。英語で考える経験は将来必ず活きてくると思います。

日本との"違い"を体験するためにフィンランドへ

私自身は随分と寄り道をしながら現在に至っています。大学卒業後スーパーマーケットに就職して生鮮食品売り場で働きました。1年後コンサルティング会社に転職し、いろいろなプロジェクトを経験しながら、8年勤務しました。退職してフィンランドのアアルト大学に留学し卒業。そのまま2年半ほどアアルト大学で働き、また日本企業のフィンランド支社にも勤めました。その後、長くお世話になった私の指導教官についてニュージーランドに移動し、オタゴ大学で3年半ほど学び、Ph. D.を取得しました。そして久しぶりに日本に本帰国し、2017年4月から本学で教えています。

フィンランドに留学を決めたのは、フィンランドという国に個人的に興味があったから。新婚旅行もフィンランドでしたし、子供達もヘルシンキで生まれました。今でもフィンランドの研究者と交流を続けており、年に一度は訪れるようにしています。「なぜフィンランド?」とよく聞かれますが、おそらく日本と違ったタイプの社会を見てみたかったのだと思います。フィンランドは個人主義で、一人ひとりが自律している社会だというイメージがありました。そんなふうに勝手に興味を抱いて、日本との"違い"を自分で経験してみたいと思ったのです。私は何か体験したいと思い立つと、機会を得ようと動いてみるので、あまり綿密な人生設計はできません。それには良い面、悪い面がありますが、自分ではそういう性分を楽しんでいます。

「いろんな国を見てみたい」というくらいの気軽な動機でいいので、皆さんにもぜひ海外へ出かけてみてほしいですね。そこではたくさんの日本との"違い"が見つかると思います。

自分にとっての「働くことの意味」を常に追い求めよう

「こんな大学生活を送ったら、こんな将来が待っている」という決定的な方程式はありません。皆さんの将来はもっとダイナミックに変わっていくものでしょう。それならば、自分らしいやり方でさまざまなことを経験し、いつかどこかでふと思い出すかもしれない引き出しをたくさんつくっておくことをお薦めします。

そしてその引き出しのひとつに、自分にとっての「働くことの意味」を加えておいてほしいと思います。社会に出る前に、「働くことで得たいこと」「働くことで学びたいこと」「働くことで貢献したいこと」は何なのか、じっくり自問自答してほしいのです。それを人に言う必要はありません。ただ自分の心の中にしっかり「働くことの意味」を持っていれば、社会に出てからもきっと強く成長していけると思いますし、何かに迷ったとき、それが自分自身を見つめ直すための指針になってくれることでしょう。

『Moominvalley in November』
研究室においてある『Moominvalley in November』(「ムーミン谷の11月」)。強い個性を持ったキャラクター達が、けんかもしつつ、それなりに尊重しあって生活していく。一人ひとりが違っても、それを打ち消しあわなくていい。そんなフィンランドらしい魅力が出ていてとても好きな一冊

研究室に飾っている娘と息子が描いた絵
研究室に飾っている娘と息子が描いた絵。二人ともヘルシンキ生まれです