経済学部 現代ビジネス学科
山本 崇雄 准教授
Yamamoto Takao

研究分野 国際経営論、経営組織論やイノベーションの観点からの海外子会社マネジメント

出身地/東京都
趣味/ピアノ弾き語り、作編曲、落語(特に三遊亭白鳥、立川談笑、桃月庵白酒)、食べ飲み歩き(旅行)、推理小説、野球・ラグビー観戦
子供の頃の夢/電車の車掌、気象予報士(という資格は子供の頃は知りませんでしたが)
尊敬する人/偉ぶらない人、行動がぶれない人
愛読書/学問以外でいえば、東野圭吾、池井戸潤、折原一などの推理系が好きです
休日の過ごし方/理想的には、ぶらぶらと街歩きをしたり、好きな音楽、落語、本などに触れる。しかし、締め切りに追われ仕事をすることも、よくある過ごし方です
好きな音楽/小田和正、その他J-pop、塩谷哲、80年代洋楽、フュージョン、ジャズ
好きなTV番組/「ガイアの夜明け」「落語者」「クリスマスの約束」
好きな食べ物/麺類(特に讃岐うどん、パスタ)、鰹(だし)料理、焼き鳥
好きな国/香港、カナダ、スペイン

経済学部 現代ビジネス学科 山本崇雄 准教授

好きなことにトコトン取り組む一方で、
興味のないことにも積極的にコミットしていこう!

海外での企業活動で必要となるマネジメントを考える

今、経済や文化など、我々の社会の国際化は、どんどん進んでいます。企業活動においても同様で、ここ10数年は日本企業もますます積極的に海外へ進出するようになりました。その理由のひとつは、ある意味で国境の壁がなくなりつつあるからだと考えられます。インターネットなどの情報技術が発展したうえ、発展途上国の民主化が進むなど、1970〜80年代と比較すると政治的なリスクが減ってきているのです。また、先進国の景気が低迷しているため、活気のある新興国、例えば中国やインド、ブラジルなどに進出する企業が増えていることも理由のひとつでしょう。私が担当する講義「国際ビジネス論Ⅰ・Ⅱ」では、そうした流れの中で、国内における企業活動と海外における企業活動では、どのようにマネジメントが異なるのかということを教えています。

具体的には、経営戦略やマーケティング、研究開発、人的資源管理など機能別に説明していきます。マーケティングの例でいうと、海外進出の際には商品やブランドのネーミングの問題を考えなければならないということがあります。というのも日本語のネーミングが、海外では違った意味や良くない意味を持ってしまうケースがあるからです。例えば皆さんがよくご存知の“ポカリスエット”という飲料。スエットは英語で汗という意味ですから、英語圏の人からすると「汗が入っているのか?」と勘違いする恐れがあるわけです。このように全世界で展開させるグローバル商品は、必ず主要言語における意味の調査をしなければならないのです。一方、イスラム圏では、ポカリスエットは「健康飲料」としてヒットしています。これは、スポーツドリンクとしてではなく、ラマダン(断食)の際の水分補給や病気のときの栄養補給というニーズがあったためでした。このように海外へ進出する際には、国内のマネジメントとは異なる問題がいくつも出てくるため、どういう点に留意しなければならないかということを解説していきます。

また多くの日本企業は、今のところ海外でのマネジメントに苦戦している状況だと言えます。そこで日本企業の国際ビジネスにおける課題についても考えていきます。日本企業は、欧米の企業や新興国の国際化が進む企業に比べると、リスクを取らない傾向にあります。リスクとは、例えばまだインフラが整っていない国や政情が不安定な国へ進出するというようなことです。同じアジアでも韓国のサムスンのように、アフリカや中南米へどんどん駐在員を派遣して調査するような企業もありますが、日本企業ではまだまだ少数です。その理由や背景について話したり、今後、日本企業が失敗を恐れずに、新しい考え方を採用していくには、何が必要かといったことを考えたりしていきます。

さまざまな体験を通して、自分の可能性を広げよう

学生の皆さんには、ぜひ海外へ目を向けて、いろいろな国に足を運んでもらいたいと思っています。私自身、大学時代にイギリスや中国、タイ、シンガポールなどを旅しました。自分のいた世界はなんて狭いんだと感じたり、英語がうまくできず、気を落としたりもしましたが、それも良い経験だったと思います。10代、20代の頃は、感受性の高い時期です。そういう時期にさまざまな体験を通して、ぜひ自分のセンスを磨いてください。もちろん海外だけでなく、普段から美術館へ行ったり寄席や映画館へ行ったりと、センスを磨く方法はいくらでもあります。自由になる時間が多い大学時代に、そういう体験をたくさんしてほしいのです。多くの経験を通じて、「さまざまな角度から物事を捉える力」を身に付けることに繋がっていきます。

また、自分の好きなこと、したいことにトコトン取り組む一方で、興味のないことや無駄だと思うこと、たまたま縁があって巻き込まれたことにも、積極的にコミットしてほしいと思います。飲み会やボランティアなど、何でも構いません。研究でも、私の専門とする国際経営とは全く違う分野、例えば心理学や社会学の本を読むなどして情報を仕入れておくと、ずっと後になって自分の分野に関係してくることがあります。「これしかしたくない!」と、頑なになることは、自分の可能性を狭めるようなものです。オープンマインドで何にでも挑戦しておけば、今すぐではなくても、きっとその経験が役立つ日が来るはずです。

大学時代に組んでいたオフコースのコピーバンドの練習風景
大学時代に組んでいたオフコースのコピーバンドの練習風景。人前で演奏することに最初は緊張したが、楽しさの方が上回った。いつしか自分の自信にも繋がった

大学院進学を決めるきっかけとなった本『Managing Across Borders』
大学院進学を決めるきっかけとなった本『Managing Across Borders』(Christopher A. Bartlett、Sumantra Ghoshal著)。大学3年生のゼミ発表の時に、この本の翻訳版を読み、今の研究分野に興味を持った