経済学部 現代ビジネス学科
西川 登 教授
Nishikawa Noboru

研究分野 会計史、経営史、会計学

出身地/千葉県市川市
趣味/料理、ギター演奏(クラシック・フラメンコ・ボサノバ・映画音楽など)、金魚・メダカの飼育、連れ合いとの外食、遍路、京都散策、上海観察
子供の頃の夢/職人(大工か板前)になること
尊敬する人/高寺貞男、津守常弘、鈴木芳徳、田中弘
愛読書/聖書、無量寿経
休日の過ごし方/趣味を行います
好きな映画/チャップリン主演作品
好きな音楽/日欧米のスタンダード、ボサノバ、古い映画音楽など
好きなラジオ番組/「ラジオ深夜便」、「大沢悠里のゆうゆうワイド」、「荒川強啓 デイ・キャッチ」、「土曜ワイド」、「地球ラジオ」、「日曜日の秘密基地」
好きな食べ物/玄米、サラダ、豆腐、湯葉、がんもどき、鮨
好きな国/日本、中国
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経済学部 現代ビジネス学科 西川登教授

生涯持ち続けられる「目標」を見つけられれば、
人生は豊かなものになる。

複式簿記の原理は江戸時代から

私の専門研究の主題は、大学院の博士課程の時から相も変わらず、三井家を中心とした江戸時代の商家の会計帳簿です。学部学生時代に、江戸時代の日本の商家でかなり高度な会計が行われていたことが書かれた文献を見て、興味を持ったのがきっかけでした。複式簿記という現代の企業で使われている技法と原理的に同じものが江戸時代にもあったのは驚きでしたね。もっとも毛筆の縦書きですから、一見したところは現代の帳簿とはかなり違っているのですが・・・。

三井の歴史の研究者で簿記会計の分かる人がほとんどいなかったこと、そして簿記会計学者で日本の歴史に興味を持つ人が珍しかった、そんなこともあって、両方に興味を持っていた私がこの隙間的な研究を手掛けて蝙蝠(コウモリ)学者を続けてきたというわけですね。競争者がほとんど現れない非常にマイナーな分野なものですから、やむなく私はこの道の第一人者に(笑)。研究成果は内容の良否に関係なく、何しろ書くだけで独創性を自然に持ちますので、『三井家勘定管見』(白桃書房)では幸いにも会計研究学会賞及び会計史学会賞の二つを受賞することができました。

信用経済の発達も江戸時代から

三井でも使われていた複式簿記の基本的な仕組みはイタリアルネッサンスの頃に確立されています。最近の学説だと、もっと古く地中海岸のアレクサンドリアあたりで使われていたとも言われていますが、私は古代インドで始まったものと思っています。そしてヨーロッパで産業革命の起こる前の17世紀末、ちょうど元禄時代頃、日本の大店の経営スタイルは世界最高水準のものになっていたと言えます。これは参勤交代によって、江戸という大量消費都市が生まれ、江戸周辺だけでは物資を揃えることができず、上方から仕入れて江戸で売るという江戸店持ち京商人(えどだなもちきょうあきんど)というスタイルが大商人の基本的な形となったからです。こうした遠隔地取引をするための組織を築き上げる必要性から、信用経済が発達していったのですね。ルネッサンス期のイタリアで複式簿記が定着する時も似たような状況だったと言えるでしょう。

大学では良き友人とさまざまな経験を

私のゼミは、この研究とはまるで関係なく、言わば校外学習がメインなんですね。私が思うに、大学の教室で学んだことというのは社会に出たら、実際には役に立たないものが多い。ですから、日産の工場、貨幣博物館、日銀などを見学し、少しでも外の社会に触れて見聞を広めてもらおうと思っています。時にはゼミでの経験をもとに、小学生を一般公募して、資料館を巡るバスツアーを企画したりもします。楽しみながら興味を持って学ぶというのが一番身に付き、人生のプラスになります。

大学に入ったら良い友人を作ることと、いろんなことを経験することです。そして自分が生涯持ち続けられる「目標」を見つけることで、人生は豊かなものになると思います。

遍路の同志となる愛用の網代笠
遍路の同志となる愛用の網代笠。四国八十八ヶ所札所を一度巡り終え、現在はその逆ルートから巡っている最中。剃髪しているのは遍路の時に、汗をかくことから。大好きな映画俳優のユル・ブリンナーを真似たこのスタイルは、楽で気に入っている

愛用のギター
愛用のギター。弾き始めたのは中学生で、本格的には高校一年の時に高石ともやが流行りだした頃。その後、フラメンコギターにも傾倒。夜、夕食を終えた頃に弾く。研究室にも常時一本置いていて、時折、他の教員に迷惑がかからないようにつま弾くこともある